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税理士事務所の就職と税法実務講座等
- 未経験なりに出来ることの一環として、試験勉強をしながら平行して実務講座を受講しようと思いますが、色々あり迷っております(税法実務講座[法・所・ 相・消]や会計ソフト講座、経理書類作成講座など)。…私にとっては全てが勉強ですがやはり優先順位があると思います。そこでどういった順で上記講座を受 講するべきなのか先生にアドバイスを頂ければと思いましてご質問させて頂きました。
かなり辛目の回答です。お気に触ったらすみません。
(1)税法実務講座
おそらく、大原簿記学校やTACで設けられているものですよね。
これは、会計事務所の税法の実務の最低レベルに早くキャッチアップするというコンセプトなのでしょう。
メインターゲットは
①税理士事務所に勤務しはじめの方、
②税理士事務所への就職が決まらない実務未経験者
③大学院免除や一般企業の経理経験しかない状態で
税理士事務所を開業したばかりの方
④一般企業の経理担当者で最低限の税法の知識を身につけたい方
でしょう。
③と④についてはある程度有効だと思います。
①と②の税理士受験生には、厳しいようですがどの順番というよりは、実務講座を受けること自体が
あまり意味が無いと考えます。
理由は
①の人は
会計事務所によって使っている税務ソフトや所内ルールが違い、
実務でOJTで鍛えてもらった方が効率がいい。
②の人は
税理士事務所での採用の評価は限りなくゼロに近い。
ちなみに、採用の際評価するのは簿記の級、税理士試験の合格科目、受験科目とその成績です。
また、「税法実務講座」のレベルが¥本当に実務の高いレベルに達しているとは思えません。
本業の忙しい優秀な実務家が講師をすることは考えられないからです。
実務経験の乏しい実務家や実務未経験者が講師の実務講座より、
税理士試験の通常のコースの方がはるかに優れているでしょう。
「税理士試験は暗記と手作業の試験で実務の役に立たない」
という意見を言う方がいますが
実務をやる上でこの暗記・作業がいかに重要かを理解できていないのだと思います。
(これは最終合格して実務に専念して理解できることで受験生時代は不合理だと感じる方が多いでしょう。)
実は税理士試験は実務家登用試験としては非常によく出来ています。
現代の「科挙」みたいなものです。
この程度の暗記が出来ないとお客様の前で瞬時に判断する本物の税理士にはなれないでしょう。
(2)会計ソフト講座
勤務先が決まっていない状態で受けてもソフトが違えばあまり意味がありません。
実際には実務につけば、入力はすぐに身につきます。
(うちの場合、簿記の知識がまったく無いお客様でも9割以上自計化です。)
会計ソフトはエクセルより簡単なソフトです。
実務で数をこなすのに勝る研修はありません。
(3)経理書類作成講座
会計事務所の就職上、ほぼゼロ評価でしょう。
広く、うすく一般教養として実務を学ぶ意義が私には理解できません。
新人経理・総務マンにむりやり一通り理解させるといったところでしょうか。
なお、同様に
宅建主任、BATIC、建設や医療の経理資格の類は面接では、話題にはなりますが、実際のところ
会計事務所への就職についてはほぼゼロ評価です。
やりすぎると、こらえ性がない、単なる資格ホルダーということでマイナス評価になりかねません。
これらはその業種で働くためのものです。
その場合は一定の評価をされるのは当然でしょう。
なお、税理士事務所の採用は、税理士試験の受験状況(合格科目・受験歴)、
学歴、年齢、実務経験、職歴で書類審査します。
将来変えられるのは受験歴と実務経験だけです。
それ故、税理士に本気でなりたい場合できれば、これらの講座にお金を掛けるよりは
A、税理士試験に専念する(2~3科目まで)
B、正社員になるのが理想ですが
パートでもいいから実務につく(合格まで時間はかかる)
のいずれかをおススメします。
書類審査を通っても、
面接でコミュニケーション能力を見られます。
長く受験に専念して4、5科目合格した人や35歳を過ぎた実務未経験大学院免除の人は
このコミュニケーション能力が著しく低いことが多いようです。
悲しいことです。
若いうちにしっかりした正社員経験の無い方は30前後までに就職することが望ましいと思います。
税理士試験受験者・会計事務所勤務者で価値があるのは
社会保険労務士か、中小企業診断士資格の勉強くらいでしょう。
(行政書士資格は税理士の場合、申請だけで登録できます)
ただし、これらはそれなりに難関資格ですので
税理士試験合格後か、税理士試験を断念してから受験すべきです。
税理士試験は難関で、挫折する人が多い試験です。
ただ、試験で税理士になった方は例外なく努力を続けられた人です。
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